拍手をありがとうございました!




学校帰りに遊びに行く場所は、大体決まっている。稲羽は、そんなに広い町じゃない。
ジュネス、総菜大学、鮫川、高台、俺の部屋。
――なにか、忘れてるような?


「……そういえば、陽介の家って行ったことないな」


気づくのが遅すぎる。今まで不思議に思わなかった自分がアホとしか思えない。
もしかして俺、陽介の中でクマ以下か?


……気づいてしまうと、少しさみしかった。 俺が思っているほどには、俺と陽介の仲は近くないのかもしれない。


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