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特別な日


◇◇◇



私の夫は、非の打ちどころがない。

顔がいい。・・・顔にだけ惹かれたわけじゃないけど。

声がいい。・・・声には陥ちた自覚がある。

背が高い。
スタイルもいい。
あらゆる面でセンスもいい。
ピアノが弾けて、歌も上手い。
おまけに絵も上手い。

優しいし、愛情表現もしてくれる。
誠実で謙虚だ。

人も羨む御曹司で、お金持ち。
仕事ができて、稼ぎもいい。
だけど、そういうのを鼻に掛けたりはしない。



買い物に行ったスーパーで、
小さな男の子がママとはしゃいでた。

「今日は、お肉?牛肉?」

「そうよ。」

「パパの給料日だもんね!」

「そうね。パパにありがとうって言って食べようね。」

「うん!」



人も羨むような私の夫は、
自分の報酬には無頓着。
そもそも、いくら振り込まれてるかなんて知らないのじゃないかしら?
きっと、気にもしてないに違いない。


それでも・・・
今日は私もご馳走を作ろう。

人よりはお金を持っているけれど、
毎日、ご馳走を食べてるわけじゃないあの人に、
私の作る粗食を美味しいと言って食べるあの人に。



今月も無事に給料を出せたね。
多くの社員とその家族が感謝してるよ。


テヨンさん、お疲れ様。

いつもありがとう。




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