「月の戦士」第5章「ローマへ」(3) へ拍手をありがとうございました!





またまた、大幅な改稿をすることになってしまいました。

今まで、物語の舞台を「ローマ帝国の属州ブリタニア(現在の英国)を模した架空の島モルナ」としてきましたが、今回全面的に改稿して、「紀元2世紀のブリタニア」と設定させていただきます。

本当は前回、歴史上の人物を登場させたときに、同時に改稿の決心をすべきでした。実在したローマ皇帝コンモドゥスやブリテン総督アルビヌスを出しておきながら、架空の舞台を作るのはおかしいと。
それが速やかに決断できなかったのは、ひとえに今の私の精神的な弱さゆえです。

今回の更新分から、属州モルナは「属州ブリタニア」、モルナ島は、「ブリテン島」と書き改めています。今までの更新分も、すでに変更をすませています。
ただし、北の砦近辺の地理や、ケルト氏族の名称は、まったくの創作です。実際の歴史上の事件にも創作をまじえた解釈が入ります。

これ以降、大きな改稿はないとお約束できると思います。ここまで応援してくださっていた皆様に、心から深くおわびいたします。


紀元2世紀のブリタニアの旅

さて、今回レノスたちは、ブリタニアを縦断する騎馬の旅に出発しました。
「イギリスを縦断って、いったい何日かかるんだろう」と思われるかもしれませんが、ロンドンからハドリアヌスの長城まで、およそ300マイル(450キロ)でした。
ちなみに、江戸時代、江戸から京までの東海道500キロほどを徒歩で15日あれば行けると言われていましたから、完璧に舗装されたローマの軍用道路ならば楽々です。

ところで、イギリスBBCが作った、こんなウェブサイトがあります。

Ermine Street - A Journey through Roman Britain

「ローマ時代のブリタニアの旅」ということで、ロンドンからヨークまで、紀元二世紀のブリタニアを旅する人へのガイドブックという趣きです。
ほんとに、イギリス人はローマ時代が好きなんだなあということが、よくわかりますね。

ブリタニア
図はウィキペディアから。



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