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écrit par Aki Odawara








こないだTwitterで見かけた萌えネタです(パクリとも言うw)




「類のこと好きだよ……大好き」
もうこの気持ちを抑えることなど出来なくて、ふとした間に言葉が口から継いで出てしまった。
どうしよう、つくしの気持ちが友達以上だと知れれば、もう親友の位置ですらいることが出来ないかもしれない。
分かっていたのに、どうしても止められなかった。
親友の一人だった。
恋人の友達だった。
大切な人だった。
「何言ってんの……?」
冷たく返される類の言葉に、緊張が走る。
ほら、やっぱり言うべきじゃなかった。
もしかしたら、受け止めてくれるかもしれないなんて、希望を持つんじゃなかった。
震えているのは、寒さのせいだと言い訳が立つだろうか。
浮かんだ涙は、風邪を引いて熱があるのだと思ってくれるだろうか。
「冗談だからっ!冗談!……あははっ、何言ってんのあたし……」
バシバシと類の背中を叩く。
痛そうに顔を顰めながらも真っ直ぐにその瞳はつくしを見つめていた。
「冗談で言うことじゃないよ」
怒ったように掛けられた声に、益々涙が滲む。
お願いだから、今日はもう帰ると言わせてほしい。
分かっているから、それ以上は言わないで。
「分かってるよ……ごめん、冗談だから」
そんな風に見るから、勘違いしてしまうのに。
類の瞳にほのかな熱を感じては、違う勘違いだと自分に言い聞かせてきた。
しかし、つくしの思慕に気付かずに気安く触れてくる類に、苛立ちを覚えたのも確かだ。
早く気付いてくれればいいのにと、願っていたのも確かなのだ。
「冗談だから、嫌なんだけど」
「へっ……?」
そっと触れる類の手が、つくしの頬に伝う涙を拭う。
もうつくしの気持ちなどとっくに悟られていたらしい。
肩にかかった髪を一筋手に取ると、類は愛おしそうに口付けた。




きゅん♡
管理人も萌えました
…誰ですか?
放火じゃないの? とか言うのは?
それは「燃え」違いですよ。
というわけで、スピンオフはこれでおしまいです。
最後にあとがきが、本日18:00 より公開されます。
こちらもお付き合い下さい。





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