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ヘタリア 日常編(4)
 米 :……何だかお腹が空いたんだぞ。
 日 :おや、アメリカさん、今日はハンバーガー持参ではないんですか?
 米 :ああ、たまには俺もヘルシーなものにしようと思ってね。やっぱり健康は大切だろう。
 日 :それは良い心掛けですね。
 英 :どうせまた太ったんだろう。
 米 :そ、そ、そんなことないんだぞ。俺は本当に健康のために野菜を摂るんだ……ほら。
 日 :まさかその大きなバッグの中は全部、野菜ですか!? せめて食べ易い様に切った
    り……ああ、そういえば、欧米の方はお弁当に林檎丸ごととか普通でしたね。
 米 :野菜はかさ張るし、重いから持って来るのが大変だったんだぞ。
 日 :生野菜ならかさ張るのはわかりますが、そんなに重いものですか?
 英 :一体、何を持って来たんだ、アメリカ?
 米 :ピーナッツ・バターとチョコレート、それからセロリなんだぞ。豆と野菜でヘルシーだろう。
 日 :ピーナッツは豆ですが、チョコレートは違いますよ。
 米 :原料はカカオ豆だから問題ないんだぞ。
 日 :まあ、それで納得なら別に構いませんが……セロリには何も付けないんですか?
 米 :そのためのピーナッツ・バターじゃないか。こうしてセロリにたっぷり付けて更にチョコレー
    トを乗せると美味しいんだ。君も食べるかい?
 日 :いえ、私は……先刻、お昼を食べたばかりなので。
 米 :相変わらず、君は小食だな。なら、このピーナッツ・バターを俺が食べ終わるまで休憩に
    しよう。
 日 :わかりました。お茶でも淹れてきますね。
 英 :お前……絶対、痩せねえよ。

文アル 日常編(3)
 坂口 :腹が減った……適当に何か作るか。あんたらも食うか?
 太宰 :食べる。食べる~
 織田 :ワシは要らん。せやけど、何を作るんや?
 坂口 :まあ、材料次第だな……って、セロリしかねえ。仕方ねえ。野菜スティックにして味噌で
     も付けるか。
 太宰 :えっ!? そこはマヨネーズでしょ。
 坂口 :何、言ってるんだ、太宰。セロリには味噌一択だろうが。
 太宰 :いやいや、マヨネーズだよね。セロリのマヨネーズ和えとか旨いじゃん。
 坂口 :それを言うならセロリ味噌だろう。しかも、味噌なら葉まで食える。
 太宰 :い~や、マヨネーズだね。それ以外は認めないから、俺。
 坂口 :なら、白黒つけるしかねえな。俺も味噌以外、認める気はねえ。
 太宰 :おう、勝てば官軍。勝った方が正義だ……!
 織田 :あ~、もうこないなことで喧嘩はやめい。味噌もマヨネーズも旨いなら、両方付けたらえ
     えやん。ほら、味噌マヨや。食うてみい。
 坂口 :……旨い!
 太宰 :うん、確かにこれは旨い……!
 織田 :せやろ。仲良きことは美しきかな。味も同じや。
 太宰 :……ごめん、安吾。俺が間違ってた。
 坂口 :いや、俺も意地になり過ぎて悪かった。セロリには味噌マヨだ。これで俺達の結束は更
     に強まったぜ……!
 織田 :いや、ワシ、セロリ嫌いやから。
 坂口 :なっ……!
 太宰 :ガ~ン。

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