「……っ、んんっ……あぁ」
つくしの両手を壁に付かせて、腰を持ち上げ奥を穿つ。
初めてつくしをここに泊めた夜、俺は込み上げてくる欲望を抑え込む事が出来ずに……ここで、このバスルームで自分で自分を慰めた。
あの時の掌の中で滾る熱が弾ける感覚と、壁を伝い落ちる白い液体は忘れられない。
それから何度ここで同じ行為を繰り返しただろう。
この部屋につくしを連れてきた夜だけに行われる秘めやかな行為。
それも、もう終わりだ。
これからは俺の傍にはつくしがいる。
昨夜、つくしと気持ちが通じ合った。
そのままの勢いでつくしを俺だけのものにした。
俺の腕の中で目が覚めたつくしは立ち上がれなくて、まるで産まれたての小鹿みたいで思わず笑ってしまっておおいに拗ねられた。
腰に力が入らないつくしを抱き上げて、朝の光が差し込むバスルームに連れてきた。
恥ずかしがって暴れるのは想定内。
床に胡坐をかいて膝の中につくしを横抱きに座らせて、掌で優しく洗っていると当然俺の男の部分が頭をもたげてくる。
で、今に至ると言う訳だ。
ごめんな、つくし。
昨夜オンナになったばっかりなのに。
洗っていたらお前の中からとろりと、俺が放った精液と破瓜の血液が混じってが流れ出ているのを見てしまった。
そうしたら、もう止まれなかったんだよ。
だってさ……
今までの俺の情事の相手はマダムばかりで、バージンを抱くのは初めてだったから新鮮で。
大事に守っていてくれたモノを俺にくれたのかと思うと嬉しくて。
まるで盛りの付いたガキだよな。
俺がこんな事を思っているなんて誰にも、つくしにも言えないから。
───これは俺と、読んでいるお前だけの秘密だぜ───
OK?
by aoi
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