Overhead おまけ
 
一瞬、目の前が暗くなった。
衝撃は身体の芯まで響き、私は思わずその場にしゃがみ込んでしまう。
目の前に堅い木の人形が転がっていて、私はぼうっとしてそれを拾い上げる。
 
何が起こったか、頭は理解していた。
無理をしたから頭上のものが落ちてきた。
当たり前のことだ。
だが、私の感情は、別な答えを囁く。
 
彼に酷い口のきき方をしたから、罰が当たったのだ。
意地をはらなければ良かった。
そんな後悔をする私の頭に優しい手が触れた。
 
何事もなかったことにして、それでいいのかと思わないでもない。
けれど、意地っ張りの私の操縦法をよく知る貴方に敵う術を私は知らない。
結局敵わないのだと、私は諦めを苦笑に変え、彼の手を取った。
少し嬉しそうな彼の笑顔は、朝陽より私には眩しいと思った。
 
 



                              
 ********************
 
拍手、ありがとうございました。 
感想、メッセージなどいただけましたら大変嬉しいです。

コメントを送る

※コメントに入力できる文字数は全角で最大1000文字です

※このコメントはサイト管理人のみ閲覧できます