「月の戦士」第4章「牙を抜かれた狼」(5)へ拍手をありがとうございました!













ローマの貨幣について
拍手をありがとうございます。励まされます。
今日も少しばかり、ウンチクにお付き合いください。
さて、今日で第4章も終わりになります。文字を学び、商売を始め、セヴァンの悲惨な奴隷生活も、少しばかり光が見えてきました。


さて、お話に少し出てきたローマの貨幣について。
共和制ローマと、帝政前期、後期とでは、貨幣の名前も単位も少し違ってきます。
ここでは、お話の時代である帝政前期の貨幣単位をご紹介します。
デナリウスを基準としています。当時の地方軍人の一日の給料が1デナリウスに相当しました。



アウレウス  金貨 デナリウスの25倍
クィナリウス・アウレウス アウレウスの半分
デナリウス  銀貨
クィナリウス デナリウスの半分
セステルティウス 銅貨。デナリウスの四分の一
デュポンディウス デナリウスの八分の一
アス 青銅貨。デナリウスの十六分の一
セミス デナリウスの三十ニ分の一
クォドランス デナリウスの六十四分の一
          (出展、ウィキペディア)


最初に貨幣の表面に自分の肖像を刻ませたのは、ユリウス・カエサルでした。
聖書にも、デナリウス銀貨にちなんで、「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい」というイエスの有名なみことばがあります。ただし、このときの税金に使われたデナリウス銀貨の銘は、ティベリウス帝のもので、「カエサル」というのは称号であったと思われます。
新約聖書の舞台ユダヤの地でも、デナリウスやクォドランスといったローマ貨幣が流通していることがわかります。


デナリウス貨
マクシミヌス帝時代のデナリウス貨


さて、デナリウス銀貨は長い間、おおよそ銀4グラムを含有していました。
しかし、マルクス・アントニウスは、莫大な戦費を賄うために、銀の含有量を落としたデナリウスを鋳造させました。
レノスが最初に持っていたデナリウスは、その悪貨のアントニウス貨だったのです。それからも、歴代の皇帝たちは銀の含有量を落としていくのですが、それは経済状況とともに、銀の発掘量が減少してきたのも一因のようです。


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