黒羽編



俺は、「後悔」って言葉が嫌いだ。

後から悔やむぐらいだったら、そのときのベストをつくすべきだと思っていた。

ベストを尽くして失敗した時は、それは「悔やむ」のではなく「反省」すなわち「次へのステップ」になると思っていた。



「キライです、大キライです。」

そういって大粒の涙をボロボロとこぼすおまえをみて、俺は死ぬほど後悔した。

それが「キライ」って言っている奴の顔かよ。

聞かなければよかった。

おまえの口から祐介に対する想いなんて、聞かなければよかった。

俺はもう何も言えず、ただお前を抱きしめることしかできなかった。


俺は、後悔した。


 


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