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【耳を貸して】
『なので、この女性が書かれているのは、落書きでは無いんです!』
収録中に学ぶ雑学に、キョーコは「へぇ?」と思った。
こんなの、単なる新しいペンの試し書きみたい!と。
スラスラスラスラスラ・・・・・
不思議だ。こんなのどうやって読むというの、と、収録をした番組を見返しながら、紙に書いた。
難しくて、頭おかしくなりそう、と思いながら、書けたら楽しいよね、と思い直して、何度かそれを練習した。
*****
「何やっているの、最上さん」
と、ラブミー部室で休んでいた蓮が、横からひょい、とキョーコの手もとを覗く。
「この間のお仕事で、世界の面白い事、という番組に出させてもらったんですけど・・・・
これが文字なんですって。同じように書いてみたんですけど・・・・
まるでペンの試し書きみたいで、何を書いているのか、さっぱり分かりません」
ふぅ、とキョーコは息を吐き出して、その紙を丸めようとした。
蓮が、その手を止めて、それを机の上に戻す。
そしてしばらくそれをじっと眺めていた。
・・・・と思ったら、気づいたら静かに、くつくつとおなかを抱えて笑っている。
「敦賀さん?あ、やっぱり面白いでしょう?何だか分からなくて」
「ペンの試し書きって」
「もしくは、子供が初めてペンを持って書いた字、みたい」
もはや蓮はおかしくておかしくて、目に涙を浮かべて笑っている。
{拍手2へ続く}