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ケ・セラ・セラ


私のツボのど真ん中に飛び込んできたドラマ。びっくりした。
ハデな展開ではなく、ほとんどが4人の会話劇で進んでいくのだが
会話の裏に漲る恋愛の緊張感ははんぱないものだった。

恋愛の狂乱の遠い夏の日を思い出して、胸がキリキリした。
幼稚で、愚かしくって、ひたむきで、健気で、愛おしくって、
手に負えなくって、執着して、疲れきってしまう。
そんな夏の日。


テジュ(エリック)がいい。
俗物で傲慢だけれど、矜持を持っている。
彼の息が詰まっていくサマは、こちらも息が詰まるほど。
前半のコミカルな演技も、
中盤の愚かしく戸惑っている演技も、
後半の熱情を抑えようとする演技も秀逸。
テジュの微妙な表情の変化から目が離せなかった。
男の野心も純愛も、軽薄も献身も全てみせてもらった。


最終話、エレベーターホール、背中で泣くシーン。
胸を衝かれた。
「愚かな奴・・・」のシーンのあのうつろな眼差し。
ラスト幻を観ているかのような瞳からのゆるやかな歓喜の瞳。
ラストシーンも余韻が残り、文句なしの絶品です。

脚本、監督、音楽、役者の演技すべてよかった。
胸がチリチリするほどに、リアルで切なくって。



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