お礼ss:孔明×花



ここは孔明の書斎
常に溜まり続ける仕事を片付けている彼の横で
出来る限りの手伝いをしていた花は
彼を気遣い休憩を取らないかと提案した。


うん、いいね。
と二つ返事した孔明の次の言葉がこれである。


「花、ここに座って。」


孔明が指差した先を見れば、それは明らかに床である。


「ぇえっと?」


その不自然な行為に一瞬戸惑ったものの
花には思い当たる節がある。


「何してるの?早く。」


孔明はにこにこと笑いながら躊躇している花を急かした。


「師匠、床に座れってまさか・・・。」


「うん。膝枕だよ。前にもやってくれたよね?
何を今更恥ずかしがるの?」


「あれは師匠が勝手にやったんです!」


「あれ、そうだったけ?まぁどっちでもいいや。
師匠を労わるのが弟子の役目だよ。」


恥ずかしく思いながらも決して嫌なわけでは
ないので、花は彼の言うとおりその場に座り込んだ。
その膝の上にごろんと頭をのせ花を見上げながら孔明が言う。


「それに君はもう弟子ってだけじゃないしね。
昼夜問わず僕を色々労わってよ。」


「色々って・・・」


思わず赤面する花に
悪戯めいた笑みを浮かべながら孔明が言う。


「あれ?何を想像してるのかな?」


「な、なんでもないです。」


からかわれたとわかった花は赤らめた顔で
ふいっと横を向く。


「・・・孔明さんのいじわる。」


今の花にできる最大限の仕返し。

「――孔明さん、ね。」


優しく笑った孔明の手が花を引き寄せると軽く口付けをした。



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