4話
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誕生日プレゼント
écrit par Aki Odawara







とある漫画のネタなのですが、キュンキュンしたので類つくで書いてみました♬








「牧野……?首のところどうしたの?」


類の仕事が休みの日曜日、やっとのことで恋人になったつくしが類の部屋に遊びに来ていた。


そしてどうしたのと聞きながらも、ソレが何なのかなど一目瞭然で本当は〝どうしたの?〝と聞きたいのではなく、〝誰に付けられたの?〝と聞きたかった。


ソファーがわりのベッドに腰掛けて、少しばかり関係を進めたいという類の思惑は、つくしのVネックのセーターから見える赤い痣にかき消された。


類の言葉につくしはあからさまに動揺を見せ、首より少し下…左側の鎖骨辺りについた赤い痣を手で押さえる。


「え……っと、何だろう……虫にでも刺されたのかな……あは」

まさか、司が……?そう思わないこともなかったが、つくしが類と恋人関係にあることを知っていて、そんな行動に出るとは思えない。


しかも女とどうこうなど話を未だに聞いたこともないのだから、付け方を知っているとも思えない。


類とてつくしを大事にしすぎるあまり、付き合って二ヶ月以上経っていてもキス止まりで手を出せないでいるのだから、司と付き合っていた当時悶々としていた司の気持ちが最近ようやく分かるようになった。


じゃあ、総二郎……まさかあきらが?


こういういたずらを仕掛けるタイプで、それに踊らされる人間を影から見て楽しんでいる……のは考えられるが、嫌がる女を無理やりというタイプではないし、つくしが喜んで受け入れるはずもない。


つくしの気持ちが類にあることは間違いのない事実だ。


だったら、誰に──?


「虫なんて……いないでしょ。蚊が出るには早過ぎるよ」


「そ……そうかな……」


「そんなに隠さなきゃならないことなの?俺にも?」


縋るような視線をつくしに向ければ、グッとつくしが押し黙る。


高校の時からもう四年以上の付き合いにも関わらず、未だに類の顔を見て頬を染める彼女が愛おしい。


抱き締めたい思いに駆られながらも、ギュッと拳を握り締めてその手を止める。


まずは、自分以外の誰かに付けられたキスマークを解決するのが先だ。


「誰にも言わない?西門さんとか美作さんとか……絶対言わない?」


「言わないよ」


この時点で総二郎とあきらではないことは分かった。


じゃあ誰だ……?


つくしの言葉を待ちながらも、類の頭はフル回転で他に考えられる男の顔を浮かべる。


ヒョロヒョロした男もいたな……F4が分裂した時一瞬だけ司がF4にした奴……あとは寿司屋?いや、あれは別に女がいるはずか……まさか、あのNYで会った軽い男?


「あの……あのね……」


つくしの顔が類の耳に近付き、彼女の息遣いが類の耳に届く距離。


どうやら自分も緊張しているようだ……つくしの動揺が移ったのか、いやそもそも、こんなのを見せられて動揺しないはずがない。


意を決したようにつくしは類以外の誰が聞いているわけでもないのに、蚊の鳴くような声で告げた。


「じ……自分で付けました……」


「…………」


「る……類?」


「自分で?どうして?」


俺がいくらでも付けてあげるのに……とは言えず、疑問をそのままぶつける。


羞恥から真っ赤に染まった顔で、まだ言わせるのかと拗ねながらも一度吐いてしまったことで気が楽になったのか、つくしが経緯を話し始めた。


「こないだね、優紀と……キ、キスマークの話してて……それってどうやって付けるの?って聞いて……興味本位で……」


つくしの言葉に安心したことで、類の胸の内に本来のSっ気が戻る。


「へえ、どうやって付けるの?教えてよ」


「ど、どうやってって……」


類がつくしに近付いたことで、つくしはバランスを崩しベッドに倒れこんだ。

狙っていたわけではないが、類としてもつくしに触れたいという思いを抱えているのを我慢し続けたせいでもう限界だった。

「あ、あたしが……類に付ければいいの?」

どうしてそういう思考になるのか……普通逆だろうと思うところあれど、それもおいしいかと考え直す。


「ん……じゃあ付けて」


つくしが付けやすいように、寝転んだままのつくしに覆い被さる。


髪に顔を埋めれば、いつもの彼女の香りに頭がクラクラする。


自分で付ける時とは勝手が違うのか、つくしが類の首に唇を寄せた。


いきなり吸い付くのではなく優しく付ける場所を探すように、首元を唇が這う。


わざとそうしているのならば、とんだ小悪魔だがつくしにそのつもりはないだろう。


チュッとリップ音を響かせ、つくしの唇の感触に神経を集中させていると、首筋に小さな痛みを感じた。


同時にゾクッとした快感が背筋から這い上がる。


「つ、付けたよ……」


起き上がろうとするつくしに、類は覆い被さったまま腕を抑えた。


「ベッドでこういうことして……何もせずに帰せると思う?」


「え……?」


「誕生日プレゼントにしてよ。今俺が欲しいものはそれしかないからさ」


類はつくしの首筋に舌を這わせ、肩に近い場所つくし自身が付けたキスマークの上をなぞっていく。


「ぁ……っ」


小さく喘ぐつくしにもう隠せないほど昂った自身を押し当てる。


嫌がられる可能性も視野に入れながらも、きっとつくしは受け入れてくれるはずだと願望を込めて細い身体を抱き締めた。


「いいよ……だって……誕生日プレゼントの予定だったし」






fin




鎖骨にキスマークが自分で付けられるか!?自分でやってみよう(笑)






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