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Christmas time
écrit par Cocoa Aozora




世間はすっかりクリスマスイルミネーションが華やかな輝きを満ちている。子供は楽しみにサンタクロースからのプレゼントは何が送られるのかと夢膨らんでいる。




「…つまんない」


ぽつりとつくしは呟く。独り言のように。そう さっきから部屋の中に綺麗に飾られたツリーをぼんやり眺めていた。
そんな様子をただ黙って見ていた。ソファーでのんびり本を読みながら


「何が…?」


「だって 楽しみにしてたのに… 子供達は各自で友達とクリスマスパティーするって言い出したんだよ!」


「……」


「あ~あ 折角 飾りを飾ったのに… この邸では誰もパーティーしてくれないなんて」


毎年 つくし達家族は、此処で賑やかにクリスマスパーティーをしていたのだが、今年は子供達は家族でするよりも友達とするのを優先してしまい、母親のつくしにはあまりにも衝撃すぎてさっきから小言の嵐なのだが、それを黙って聞いているのが…


「…へぇ、あいつも とうとう…?」


くすくす笑いつつも、読みかけの本を閉じてつくしに問うのだ、


「むっ そうなのよ… あの子までもが誰かと一緒みたいで… 誰なのか教えてくれないのよね…」


「…別にいいんじゃないの? 誰と居ようが…」


子供達が誰と一緒にクリスマスを過ごそうが全く気にならないのか、呑気に話すものだからつくしは面白くないのだった。もう少し、こっちの身にもなって欲しいのに…


「…あーあ ほんと つまんな…  あー そうだ」


パンと手を叩き、つくしは1人で何やら考え出していたのだった。 呪文を唱えるかのように、さっきから、適当につくしの話を聞いていた類。何も起こらなければいいのだがと一人内心で願う…


「ねぇ 類…」
「… 何 つくし?」

 
さっきまでの表情とは明らかに違うつくしの様子を見て類も大方の想像はついていたが、一応意見だけは取り入れて置こうという優しさ


「あのね また 昔みたいにみんなで此処でクリスマスしない 楽しいよ? 類」
「… うーん どうかなぁ みんなそれぞれ予定あるんじゃないの…?」
「えー 大丈夫だよー そうと決まれば連絡取らないとね… えーと スマホはと… 」


あたりをキョロキョロ探していたが、寝室に置いてあるのを思い出してそのまま部屋から立ち去るつくしを黙って見送る類だった。


「やれやれ 一度言い出すと、こっちの意見なんて通らないからね… 困ったもんだ…」


再び 読みかけの本を読みだす類。




~クリスマス当日~




此処 花沢邸再び、朝からどんより雲行きが怪しいのだから…






ムスッとソファーでテディベアをぎゅーと抱きしめたままつくしは機嫌は悪くなる一方、邸の者も関わりたくなく見て見ぬふりをしていた。そんなつくしの様子が楽しいのか業と声を掛ける


「…何時から始めるの 今日は?」


この言葉にビクッと反応しながらも、つくしの表情は暗いまま小さい声で呟くが類には聞き取れなかったらしく「えっ?」と聞き直すが。その態度が更につくしの反感を買うのは言うまでもなく。


「…だから 誰も 此処には来ません!!」
「……」
「酷いよ みんな 来るって言ってたのに、今朝になって突然のドタキャンだよ…!!」
「へぇー みんな来ないんだ…」
「あーあ ほんと つまんない! 昔なら、すぐに駆け付けて朝までずーと騒いでたのになぁ… 」


ぼんやり昔の楽しかった光景を思い出すつくしだったが、今は各自に家庭を持っており中々会えなくなってしまったのだが、久々の再会をクリスマスの日に会う計画を立てていたのだから。


「あーあ 一人ぼっちのクリスマス」


ソファーでがっくり項垂れているつくしの横にそっと座り込む類


「…一人ぼっちなんだ あんたは」
「…うん… 誰も来ないし、現に子供達は出かけたあとだしね」


突然 類がつくしの腕を引き込みそのまま類の躰に身を預ける事になってしまい、かなり動揺するのだった。




「…ちよっと 類 貴方ね いきなり 何するのよ!」
「…子供達も成長したて事だし、これからは俺とあんただけのクリスマスだね…」
「はぁーーー!」


類の言ってる言葉が分からなくて、文句を言い出すつくしの唇にそっと触れる類の唇。


「メリークリスマス つくし…」


少し顔を赤らめるつくしだったが、そのまま自ら腕を回して再び類の唇に触れてたのだった。




「メリークリスマス 類」






『…以上 現場中継 愉快な花沢familyを無断で中継させて頂きました。 青空 心愛でした。』



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