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おまけ~俺の人参♥️~
écrit par plumeria










……凄く変な夢を見た。

誰だか判んないけどおばさん達が俺のアレが人参だって話してる夢。

凄く気分が悪いんだけど……なんで人参?そんな訳ないじゃん。
自分で言うのもなんだけどフランス産ホワイトアスパラガス3本分……そのぐらいの自信はあるんだけど。
しかもアスパラガスには代謝を高める効果があるからデトックスにもいいし、スタミナ強化、疲労回復効果もある。免疫力も上げてくれるって言う身体にいい食材なんだよ?

それなのに……人参。
俺、人参あんまり好きじゃないんだけど。

いや、こんな事を考えてないで起きよう……今日は牧野が来るって言ってたし。


ぼーっとする頭を抱えて起き上がったら、部屋をノックして磯貝が入ってきた。

「おはようございます、類様。もう牧野様は頑張っていらっしゃいますよ?」
「え?もう来てるの?」

「はい!朝早くからキッチンにいらっしゃいます。後でこちらにお見えになると思うので少々お待ち下さいね」
「……ん、判った」


確かにもう11時……おばさん達のせいでこんな時間まで寝てたんだとため息ひとつ。
でも、牧野が来てるんならって事で気分も浮上してきて、急いで着替えてソワソワしながら部屋で待っていた。


今日も何か作ってくれたのかな?
お昼ご飯……もしかしてパスタとか?うちで作るんならやっぱりオーブンを使うもの?ピザとか?
牧野が作ってくれるんならなんでもいいけど♥

そう言って待つこと1時間。
廊下から足音が聞こえてきてコンコン!とノックされた。


「どうぞ……」
「類、お待たせ~!」

「牧野、朝早くから来てたんだって?ごめん、変な夢見たから寝坊しちゃって」
「あはは!類の寝坊なんていつもじゃない!」

そう言いながらワゴンに乗せてきたもの……それをテーブルに並べ始めた。
オレンジ色の……ケーキ?誕生日も終わったのにケーキ?


「牧野……これ、なに?」

「うふふ!栄養満点の新鮮な人参もらったからキャロットケーキ作ったの!
甘くてすっごく美味しいのよ?お口に入れると人参の香りが広がってね!類が嫌いだって知ってるけど、これなら食べられるって思ったの。身体にいいんだから食べて欲しいなぁ♥私が作ったキャロットケーキ……愛情たっぷりだよ?」
 
「愛情たっぷり……?」
 
「そう!類の事考えながら作ったもん!上にかかってるのはクリームチーズ♥レモン風味なの」
 
「……蜂蜜じゃないんだ」
「え?何か言った?」
 
「何でもない……」
 
 
牧野……朝っぱらから人参持って来たんだ。その人参に愛情込めてケーキにしたんだ。
甘くて栄養満点の人参……口の中で香りが広がる人参……。
 
ヤバい、変な事想像してきた。おばさん達の声が蘇って来そう……マジでヤバい。
 
 
「あ!でもね、お昼はこっちなの!はい、おいなりさん♥」
 
「おいなりさん?」
「うん!いなり寿司~♥実は私の大好物なの!だから作っちゃった!」
 
「………………」
 
 
なんだろう……おいなりさんにも凄く動揺してる。
 
 
よく判んないけど、よく判んないけど……心臓がバクバク言ってる。
 
キャロットケーキの横に置かれたおいなりさん……何故か凄く親近感が湧いてきた。
 
 
「ねぇ、牧野。人参好きなの?」
「うん!大好き!」
 
「……人参食べる?」
「うん!毎日食べたい!!」
 
 
………………ニヤリ。
 
 
 
おばさん達が見せてくれた夢のおかげで今日も「俺の人参」は牧野に美味しく食べてもらった。
 
夏はまた変わるんだって?
今度は……ゴーヤチャンプルかも……まぁなんでもいいけど。
 
 
 
おしまい♪
 
 
 






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