fromまぬかん


こんにちは。
まぬかんです。

この回、本当は途中から全然違う話でした。

サブタイトルも、「ナースがご奉仕?」でした。

なんか話の流れ的に強引かつ、この後の流れとあわないかなーって思って、急遽夕べ書き直しました。
下にボツ原稿のせますので、よかったらパラレルワールド的にお楽しみくださいー。

おまけページは文章を載せるスペースを狭目につくっているので、ちょっとよみにくいかもですね。

ごめんなさい。




数時間後。

黒羽は目を覚ましたが、身動きが取れずにいた。

自分の腕の中で、春奈がかすかな寝息をたて、眠っている。

何をどうやったらこんな状況になるのか理解できなかった。しかし、どうみても、自分が抱きかかえている。

「う…ん…」

春奈のクチから息が漏れ、その少し開いている唇に目が釘付けになる。

触れたら柔らかそうなその膨らみに、吸い寄せられるようにカラダが動く。

あと数ミリ、と言うところで、春奈が声をあげる。

「ん…。あれ?私、寝ちゃった?あ、透さん、起きてたんですか?」

自分の腕の中で微笑む春奈に、黒羽はアタマよりも先にカラダが動いた。

「葛西・・・」

春奈の背中に手を回し、顔を近づける。

「え?えっ。」

春奈は驚いたが、すでに唇は塞がれていた。

春奈を抱きしめ、唇を重ねる。

目の前には閉じられた目と長いまつげ。
少し目にかかるぐらいの黒髪。

ーーー透さん・・・


春奈はチカラが入っていたカラダを緩め、黒羽に委ねる。

黒羽はゆっくりと唇を離し、春奈の目を覗き込む。

「葛西・・・」

流されそうになる気持ちをぐっと堪え、春奈は黒羽のクチを両方の掌を交差させてふさぐ。

「だめ・・・です。病人は寝てください。」

黒羽は一瞬驚いたが、春奈の手を自分の手で抑え、目を閉じ、春奈の手のひらに唇をつけた。

そして手のひらの中心を舌でなじるように舐め回す。

「っ・・・」

黒羽の舌は手のひらから指の付け根に移り、谷間に沿って舌を這わす。

そして視線を再び春奈に戻すと、妖しく微笑んだ。

「治った。今、この瞬間、治った。」

ーーーそんなわけないじゃないですか。

その一言すらも思わず飲み込んでしまいそうな、艶やかな笑顔を見せ、黒羽の唇が迫ってくる。

春奈は目を閉じ、そのまま受け入れた。

頭の芯がくらくらするような、それでいて蕩けそうなくらい甘いキス。

唇を割って入ってくる舌は上顎の裏を余すところなく舐めまわすと、そのまま舌に絡ませてくる。

舌先から根元まで、絡み取られていく。

黒羽はカラダを起こすと、春奈の上に覆いかぶさるように抱きついた。

「くる・・・し・・・」

春奈は黒羽の体重をもろにカラダに感じ、息が詰まった。

「透さん?」

黒羽は抱きついたまま、眉を潜めている。

「くそっ…クラクラする…」

「やっぱり治ってないじゃないですかっ。寝てくださいっ。」

「・・・やだ。」

「子供ですかっ。ほらっ。透さんっ。」

「いやだっ。離したくないっ」

ーーーやだ。ドキドキする。離したくないなんて言われたら、私だってもうはなれたくなくなっちゃうよ・・・


「でも。寝ないとダメです。」

黒羽もそれがわかっているのか、顔を伏せたまま動かないでいる。

「私が・・・」

「私が、ちゃんと"看病"しますから。寝てください。」

「え?」

黒羽は驚いた顔で春奈を見る。

「そんな、素になられたら恥ずかしいです。言った本人が1番ドキドキしているんですからっ」


「だって、おまえ。それ、AVの世界だよ。ナースがご奉仕なんて。」

「ご奉仕じゃないです。看病ですっ」

「!!!!」

「透さん・・・まさか・・・持ってるんですか?そういうタイトルの?」


「・・・持ってない。」


「・・・」

「なんだよっ。その疑いの目は。」


「真っ赤ですよ・・・顔。」

春奈はふー、とため息をつくと、おもむろに携帯電話を取り出し、何かを調べ始めた。
なにをしらべているのか、顔がみるみる赤くなる。


「じゃあ・・」

春奈は呼吸を整えた。

『黒羽さん。診察しますから、横になってください。』

「えっ」

『早くぅ。』

仰向けに寝転がった黒羽の腹部分に、春奈が馬乗りになる。

ワンピース状の白衣が少し持ち上がり、太ももが見えるが、その奥はギリギリ見えない。

『優しく診てあげますから。』

そういうと黒羽の厚い胸板に手をおき、Tシャツ越しに胸を弄りはじめた。

春奈は流れるように黒羽のTシャツをたくし上げ、乳首を指先で捏ねる。

そして、黒羽に見せつけるかのように、舌を出し、その尖らせた先端でチロチロと乳首を舐め上げる。

"ナースがご奉仕"のワンシーンだった。

「くっ」

黒羽はたまらず声をあげる。

「葛西っ。悪かった。俺が悪かったっ。コレはナシだっ。ダメだっ。」

キョトンとした顔で春奈が黒羽を見る。


「こんなのを、お前とのサイショにしたくないっ。これじゃ、AVで抜いてるのと変わらないっ。」


春奈は黒羽の上から離れ、布団の横に座った。

「白状しましたねー。やっぱり持ってるんですねー。」

「・・・たんだ。」

「え?」

「似てたんだっ。お前にっ。もうこれ以上言わすなっ。俺は寝るっ。」

黒羽は春奈に背中を向けると、布団をかぶって寝てしまった。

呆気に取られた春奈は次第に笑みがこぼれていき、最後には笑いを噛み殺すことができず、クチのはしから笑みがこぼれていた。

「笑うなよ。」

背中を向けたまま黒羽が少し怒った口調で話し始める。

「俺がどんな想いでお前の看病してたと思ってるんだ?お前の裸を前にして、理性がどれだけ飛びそうになったと思ってるんだ?俺だって、医師である前に、健全な男なんだぞ?」

春奈は無言で黒羽の髪を撫でる。


数分後、黒羽の寝息が聞こえるのを確認して、春奈は黒羽の側から離れた。



インデックスページへ戻る⇒インデックスページへ

このページの拍手数:0 / 総拍手数:14632

コメントを送る

※コメントに入力できる文字数は全角で最大1000文字です

※このコメントはサイト管理人のみ閲覧できます